歯科衛生士徒然草 第二十五話

§第二十五段

ブラジルの先生が診療の見学にいらっしゃった時の談話をご紹介しましょう。

「ブラジルの人キレイが大事です。歯もキレイ並ぶ、大事ね。カリエス治すも、白色で治すね。金銀は、いやね」<私は思わず金色に輝く我が臼歯を隠し、おちょぼ口で対応した。>

「ブラジルの女の人、お化粧すごくがんばるね。眉とか目とかね。」<そうかい、今日の私はスッピンじゃい!>

「ブラジルの50歳くらいの女の人、みんな顔のシワ取って、胸きれいに直して、お腹の脂とりしてるね」<ふん、みんなスマートかい。どうせガードルにたたみこんである私のお腹は、三段腹じゃい。日本の浴衣じゃなきゃ、お宅のカーニバルには参加できんわい。>

私が「みんなリッチなんや」とイヤミっぽく言うと、「ノーノー、ブラジル貧しいね、でもキレイこと大事だから、皆いろいろがんばって、お金作るね」。私の価値観では到底考えられない!

「キレイ」重視な先生の日本でのお気に入りは、100円ショップでのお買い物だそうだ。この話ならば私も胸を張って参加できる。仕事用に結構利用しているのだ。

まずは訪問介護御用達グッズとして、洗面器、ストロー付きペットボトルの 蓋、コップ、義歯用に使えるブラシ、リハビリに使う紙笛、集団指導で使う手鏡や砂時計などがある。まだまだある。診療室で使うタイマー、エプロンホル ダー、アルメン用タッパー、メモ用紙、ティッシュボックスホルダーなども百円均一だ。口紅スタンドはスパチュラ立て、メモ用紙スタンドは練板用として便利 に使える。

だが安くともしっかり選ばないと、品なく安っぽく見えてしまう。「キレイ」のコツは色を揃えること。「無印良品」や「クロワッサンの店」は白や透明、アイボリーなどの色目が良い。これは妥協してはいけない。

新年も明けました。世の景気はあまりよろしくないが、100円ショップなら財布の中は気にならない。
整理整頓グッズをパ~ッと景気よく買い求めて、診療室をより使いやすくキレイにしてみてはいかが。さらに、もう少しゴージャスに整理整頓したいという方は、美容室の業務用カタログをご覧ください。
便利でオシャレな物が充実しています。特にイタリア物は、少し高価だがハイセンスな小物がいっぱいある。