小学校へ臨地実習に行くための授業をしているときに、
「位相差顕微鏡でプラークを見たことあるよねー」と学生に聞くと、
「ない―」との答えが返ってきました。えっ!!
見たことがある学生は1名のみ。
歯科医院で見せてもらったとのことでした。
それでは、ミュータンスが砂糖を食べて、代謝産物<菌体外多糖類>をだして
歯垢を作るというイメージがわかないなー・・・・
歯垢が汚いともなかなか感じない・・・
DHの学生にその感覚がなければ、小学生にそれを伝えることは無理!
困った、インターネットで見てねと言っても、きっと忘れるだろうし、
授業している今、見て欲しい。
閃きました。
「携帯電話だして、ユーチューブで歯垢を見て下さい。」
私のラクラクホンでは無理ですが、学生は全員見ることができる環境なのです。
「うわ―、気持ち悪ー」
「動いてる、動いてる」
「見て見て、すごいー」
予想どうりの反応でした。
次に、「保健指導の参考資料として、岡崎先生のホームページを開きましょう。」
歯科医院で、患者さん指導にもこれ使えますよね。
iPad 欲しくなりますね。
高校生の授業にもいけますね。
時代が変われば、授業も変わるね。
「見て見て、すごいー」授業でした。
しかし、やっぱり自分の歯垢を採取して
実際にスライドガラスに塗り付け、それを見る。
身体を使って歯垢を知るという、めんどくさい体験が絶対に大切だと思います。
簡単に、何でもデジタルデータを見て、わかった気になるのは危険でしょうね。
育児や教育は、手間暇かけなくっちゃと思う私は、古い人間でしょうか?!