H26歯科衛生士概論

香川県歯科医療専門学校新入生の「歯科衛生士概論」の講義半分が終わりました。
後半は、楽しいのでご安心ください。

今日の授業で皆さんに見て欲しかった Y0u Tube は、

Incrível: Como trabalham os dentistas de rua na India

インドの路上での歯科治療。
見ることができた学生さんもいますが、見れなかった方は是非検索して下さい。

野蛮と思うかもしれませんが、先進国と呼ばれる国々だって、そのような段階を超えて
現代の歯科医療があるのだと思います。
インドの悲劇は、同じ国民でありながら最先端医療の恩恵を受けている人が、
すぐ隣にいることかもしれません。

つまり格差社会。
この状況は他人事ではなく、日本もしかりです。
経済的に豊かな人は、毎月歯科医院でPMTCを受け、良好な口腔保健を維持している一方で、治療費が払えないために歯科医院に行くことができない人がいるのです。
学校検診後の歯科治療に行かない子どもたちを見ていても、家庭の生活の大変さを感じることがあります。
日本の経済格差による「健康格差」は、医療制度の問題というよりも、食生活の問題が病気を引き起こしたり、病院に行くゆとりのなさや、知識不足など、原因は複合的だと思われますね。

マイケル・ムーア監督は「アメリカの医療制度は病気(sicko)」だと、悲惨なアメリカ医療の現実にカメラを向けています。それが、ドキュメンタリー映画「シッコ」。
医療費が支払えず病院に行けないために傷口を自分で縫う人や、指を事故 で2本切断して高額な中指の縫合手術はあきらめざるを得なかった人、入院したのに治療費を支払えないために病院から車で連れ出されて路上に捨てられた人などを取り上げ、アメリカの医療制度が資本主義の原理になっていることを鋭く批判しています。

「持てる者が持たざる者の面倒をみる。これこそが民主主義というものだ」と、イギリスの政治家トニー・ベンが語っているのですが、アメリカは民主主義のリーダを自負していたのではなかったのでしょうかね。

蟻

 

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