食育研修会 in 河内長野市

大阪河内長野市、幼稚園から中学校までの養護教諭&保健主事の
先生方に食育のお話しをさせて頂きました。
一般的なことでななく、私の独断と偏見に満ち満ちたお話し。

今回は、食育を行う先生方に、
自分自身が、人間として<食べる>ということはどういうことかについて、
考えるきっかけになるようなお話しができたらいいなーと考えていました。
私たちの体は、食べ物以外からは作られません。
身体の設計図がありますから、何を食べても人間にはなりますが、食事内容によって
体質は変わります。また、性格、精神面にも大きな影響を与えています。
豊かな時代、何でも食べることのできる環境は、幸せですが、危険もいっぱいです。
選択する力が必要です。国の言いなりでは健康にはなれない!!
食べる営みに自覚が求められる時代なのです。

大阪食育1

まず自己紹介として、私の食歴から・

大阪食育2
仲間と、ブータンに行った時の写真。

いつもながら、言いたいことが満載で、早口で突っ走ってしまったことを反省しています。
そこで、お話ししたかったことを、まとめておきます。

・食育の最高の教材は、給食です。その給食は、ご飯が主食の完全米飯給食である。
 (お渡した『おむすび通信』は、その活動を続けている団体によって発行されています。
  代表は、私の食の師匠である 幕内秀夫先生です。)
 香川県も大阪と同じように、週2回がパン給食です。
 朝、ご飯を食べる子供が少ない& 夜 パスタやラーメンを食べる子供にとって
 週2回のパン給食の意味は重いのです。
 まして、部活動をする児童生徒に取って、昼のパン給食はいじめとも思えます!!
 外で体を使って仕事をする方は、皆さん少ないおかずとガッツリご飯の弁当を食べます。
 パンを食べている方を見たことがありませんが、理屈ではなく、身体の自然なの要求です。
 食品バランスガイドでは、ご飯・パンが等価になっていますから、
 パン給食とご飯給食が同じだと考えるのは、屁理屈ではないでしょうか!

・ビタミン・ミネラルなどの栄養素を考えることも大切ですが、私たちの
 日常茶飯事の<食べるいのちの営み>を考える時には、
 身土不二 一物全体 土産土法 が、キーワードだと思います。
 (注)玄米菜食をすすめる<マクロビオテック>は似て非なるものです。

・何を食べるかと同時に、如何に食べるかということが、身体の形を決めます。
 特に、唇、舌、歯並びに影響を与えます。
 子どもたちが学校給食を食べている様子を、歯科医師や歯科衛生士に見てもらいましょう。
 口唇閉鎖しクチャクチャ噛まない、右・左とリズミカルに噛むと言った咀嚼が
 健全な口腔を形成し、健康な身体を育みます。
 (注)歯科衛生士なら誰でもいいというわけではありません。
    この点について関心を持ち学んでいる人を探して下さい。
    学校の先生・栄養士同様、歯科衛生士もいろいろな方がいますので!

・噛むことは大事です。
 その理由については、説明しませんでしたがお渡ししたプリントを読んで下さい。
 噛むことの重要性の中に、唾液分泌があります。
 唾液の面白さについては、岡崎好秀先生の資料をお渡ししていますから、
 じっくりお読みください。意味が分からないところは、歯科医師や歯科衛生士に
 お尋ね下さい。きっと、喜んで説明してくれます。こんな質問を待っていまた・・
 先生方が、子どもたちからの質問を喜ばれるのと同じです。
 もっともっと学びたい方は、是非、岡崎先生を講演にお招きください。
 保健指導をする私たち歯科衛生士を指導して下さっています。
 
・以上のような素材をどう料理し、子どもに食べさせるか。
 つまり、食育をどの様に行うかは、ここは皆さんの専門!
 食育四天王(本田の独断)を、ご紹介します。
    
    西森善郎先生高知県
        高知県南国市は週5回の米飯給食を実現した。
        学校に家庭用電気炊飯器を導入して炊きたてご飯を提供する。
        食べ残しが減り、大釜の炊飯に比べ調理員の負担が軽減された。
        地域農業に対する子どもたちの関心が深まるなどの効果が注目されている。
    竹下和男先生(香川県
        子どもが作る 弁当の日を提唱している。その輪は全国に広がっている。
    福田泰三先生長崎県
        hocl 2012年3月27日のアーカイブをご覧ください。
    安富和子先生長野県
        
歯科衛生士であり、養護教諭。
        かみかみセンサーを開発し、噛むことの大切さを子どもに教育している。

訪問歯科衛生士として、多くの寝たきりの方に出会います。
そこから、逆に健康を考えると
超高齢化時代の老後問題は、オギャーと生まれた時から始まっている気がします。

歯科衛生士という職業は、地域の皆さんが
健康であろうが、病であろうが、生まれる前から、亡くなる直前まで関わる仕事です。
そして、健康な生活を支援するために、朝起きてから寝るまでの生活を
根掘り葉掘り聞いてきました。リコールでは、それを3カ月とか6カ月おきに行います。
このような仕事を、35年間続けたところから考えた、食育のヒントについてお話しさせていただきました。
<子ども・家庭・地域><学校・先生><歯科医師・歯科衛生士>がチームとなり、
本当に意義のある食育が展開され、それぞれの方が
健口・健康・健幸な人生を過ごされることをお祈りいたします。

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