歯科医院から矯正治療をしている、中学3年生の男の子のブラッシング指導の依頼があり
見せて頂いております。
ブラッシング指導してもなかなか、歯肉炎が改善ないとのことです。
思春期の男の子は、シャイなお年頃なので、口が重い。
しかし、矯正は、自分で望んで受けているそうで、口には関心があるようです。
歯ブラシは、アンパンマン仕上げ用を使ってもらい、自分で自由に磨いてもらいました。
その後赤染をしてみると、右利きの癖でしょう、右側前歯にプラーク。
最後臼歯も染まっていました。
鏡をみて頂きながら、磨き残しの部位を指摘すると、しっかり磨くことができました。
どうのように指導するか・・・
あれこれ言わずに、カラーテスターを渡して、
時々自分で歯磨きをチェックしてもらうことにしました。
それから、虫歯のなり方から、清涼飲料水をたくさん飲むのでは・・・
聞くと、大好きだそうで、かなり飲んでいる。
それを、なるべくお茶に変えて頂くようお願いしました。
今日は2週間後で、2回目の指導です。
来院前に赤染をしてきたらしく、隣接面以外はブラケットの周りも
歯垢は除去できているようでした。
偉いなーと感心!
先生に、よくできている旨をお伝えし、バトンタッチ。
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隣接面の清掃が今一つであったので、帰りにもうひと押しということで、
つまようじ法を指導しました。
すると、かなり出血がありました。
問題はプラークだけではないような気がしましたが、
本人は飲み物も気をつけて、甘いお菓子もあまり食べていないといいます。
終了まじかにお母さんがいらっしゃいましたので、
待合室へ行ってちょっとお話を伺いました。
DH:一生けん命歯磨きをして頂いているのですが、
歯茎が今一つよくなっていません。
私の見た所、食事に原因がある気がしますので
ちょっと食事について教えて下さい。
M:はい。
DH:清涼飲料水がかなり好きではないかしら。
前回、減らすようにお話ししたんですがいかがですか?
M: 変わらず飲んでいます。学校から帰ったらすぐ炭酸飲料が好きです。
DH:もしかして、スナック菓子も一緒に?
M: そうです、そうです。ポテトチップス・・・
DH:そうか。
でも、とってもスマートなんですが・・・ご飯を食べていますか?
お米のご飯です。
M: 食べないんですよ。
夕食はおかずだけで、夜に、アイスという毎日。
DH:朝ごはんは何を食べますか?
M: パンです。菓子パンが好きなんで。
DH:ちょっと辛いなー。
ご飯を食べない人は、
炭酸やめてと言ってもやめられないんですよ。
とにかく、ご飯をしっかり食べることをお願いしたいです。
次に、咽が乾いたら、飲み物はお茶にして頂きたいなぁー。
M: 好きなんでねー。
DH:コップにシッカリ氷を入れて、炭酸を注いで頂ければ
飲む量は半分になり、最後、氷をを食べると口の中の糖分が
残りにくくなります。
お母さん、冷蔵庫に氷を作っておいて下さい。
それから、ご飯は大事です。
受験勉強にも、ご飯は基本だと思いますよ。
M: ちょっと、気をつけてみます。
本人はバツが悪そうに隅っこにいました。
彼に悪いなーとは思ったのですが、お母さんとの仲はよさそうだったし、
お母さんの協力も必要でしたので、食生活についてお話しました。
DH:おかずは何でもいいです。
忙しければ、手作りでなくってもいいんです。
M: そうなんですか?!それならできると思います。
口腔はもちろん、身心ともに元気で、志望校に合格できますように。