蜂蜜の質問をされたのですが…(2)

 

クー2

ヘルシーそうな クーですね。

原材料を見てみましょう。

クー1

原材料は、多い順に記載されることになっています。

2割がオレンジジュース。
続いて問題の、果糖ブドウ糖液糖ですね。

これは、主にトウモロコシからつくられる、コーンシロップといわれる液状の糖です。
トウモロコシの澱粉は、加水分解によりフルクトース(果糖)とブドウ糖になります。
そのうち、フルクトース含有率が50%未満のものを「ぶどう糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものを「果糖ぶどう糖液糖」と 呼んでいます。
トウモロコシから作られた異性化糖は、砂糖より安い。そして、甘い。
しかし、砂糖にくらべて美味しくないですね。

さて、これが虫歯の原因になるかならないか?
前回の蜂蜜と同じ考え方になります。

ショ糖が含まれていないという点では、粘着性不溶性グルカンは作られません。
<ただし、ほかの砂糖入りの食品を食べたら、当然、歯垢は形成されますね。>

歯垢内部のミュータンス連鎖球菌や乳酸桿菌は、
ショ糖だけでなく、ブドウ糖や果糖を代謝して酸を産生します。
この酸による脱灰が虫歯ですね。

では、甘味料の<スクラロース>。
ウィキペディア(Wikipedia)』によると、次のように記載されています。

1976年イギリスでテイト&ライル社 (Tate&Lyle PLC) により、砂糖を基に開発された。
砂糖の600倍の甘さを持つが、砂糖のように体内で炭水化物として消化、吸収はされないため、カロリーはゼロである。 スクラロースを摂取しても、血糖値インスリン値にも影響を与えないことが確認されている。[3]
同じく高甘味度甘味料であるサッカリンステビアなどで指摘される苦味や渋みがほとんどなく、それらに比べて砂糖に近い甘みをもつ。他の糖質、高甘味度甘味料との併用により甘味度、甘味質とも増強する傾向があり、清涼飲料水アイスクリーム等に使用されている。また、甘さを付与する以外の目的では、酢カドを取り除いたり、マスキング効果等も持ち合わせる。スクラロース自身は、非う蝕性で、虫歯の原因にならないことが報告されている。熱安定性が高い一方、水溶液中で優れた耐酸性、耐熱性を示し、一般的な食品加工工程においては安定な物質として認知されている。

しかし、オーブンなどで 138度以上に加熱を行うと塩素系ガスが発生するそうで、
塩素ガスが発生するということは、ハロゲン化合物ですね。
これは、ヘルシーな感じしませんね。
また、砂糖を基にッ開発されたと言っても、化学合成系の甘味料です。

甘味料の<アセスルファムK>。
ウィキペディア(Wikipedia)』によると、次のように記載されています。

ヘキスト(Hoechst AG. 現在 ニュートリノヴァ社 Nutrinova)のドイツ人化学者カール・クラウス (Karl Clauß) により1967年に偶然発見された[2]
日本では2000年4月に食品添加物に指定され、使用基準及び成分規格が定められた。
アスパルテーム
などの甘味料と併用されることがある。併用することで、甘味料同士が互いの後味をマスキングするため一層砂糖に似た味が得られるといわれ、また相乗効果によって単独で用いられるより甘味が増すといわれている。サッカリンと同様、特に高濃度の場合、後味が僅かに苦い。フェルラ酸ナトリウムを用いると、この後味がマスキングされるという報告がなされており、クラフトフーヅ特許を取得している[3]
アスパルテームと異なり、熱、弱酸、弱アルカリに対し安定であるため、パンやクッキー、貯蔵期間が長い一部の清涼飲料等の製品にも利用できる。

虫歯にはなりにくいかもしれませんが、もっと厄介な病気にならない保証はありませんよね。そう言えば、こんな報告もありました。

人工甘味料で“元気な精子”激減

日本薬学会のショッキング報告
(日刊ゲンダイ 2003年4月2日)

「清涼飲料水などに使われているノンカロリー人工甘味料で“元気な精子”が減る」-こんなショッキングな実験結果が日本薬学会で発表された。問題の人工甘味料はアスパルテーム、砂糖の200倍の甘さがあり、使用量が砂糖の200分の1で済むことからダイエットタイプのコーラや食品などのほか、糖尿病患者の治療食品にも利用されている。
現 在、日本では340以上の食品・飲料に添加されているから、誰でも一度は口にしているはずだ。研究報告をした京都府立大の北條康司助教授(食環境安全性 学)が言う。「アスパルテームを毎日1回投与したマウスと水だけを与えたマウスを比較したところ、形が正常で直進する“元気な”精子の率は、水だけのマウ スが平均25%だったのに対し、投与したマウスは16%前後しかなかった。しかも動物に影響がないとされるレベルの1000分の1の量で精子に障害が起きている。同じ哺乳類の人間の精子にもごく微量で影響が出そうです。早急に使用基準を設けるべきです

さて、歯科衛生士の保健指導としての、<食生活指導>
虫歯予防にばかり気を取られていると、体の方が犠牲になることもあります。
人間にとって、本来、<食べる><生きる>ということはどういうことなのかを
しっかり考え抜き、行わないと取り返しのつかないことになりかねません。

恐ろしいのは、気づいた時には、時すでに遅し。
もっと恐ろしいのは、いいことをしていると信じて、気づかれることがないということ。

私たち専門職の仕事も、最後は、その人の考え方、つまり思想の問題ではないでしょうか。その思想を鍛えてくれるのは、一般教養と言われるものなのかな?!

結論が遅くなりましたが、私なら、子どもには<お茶か水>、ここは譲らない!
どうしてもと言うなら、蜂蜜で甘みを取ればいいんじゃないかと思います。
何故って、一番自然だから。

我が家では、たまに購入する清涼飲料水は<ごっくん馬路村>120円
30歳近くになった子どもたちは、今でもこれが一番おいしいと言っております。
原材料名 : 無農薬ゆず、はちみつ、水
栄養成分表示 : (100mlあたり)
エネルギー/52kcal、タンパク質/0.1g、脂質/0.3g、炭水化物/12.2g、ナトリウム/3mg

虫歯の問題?
どうしたらいいかは、それぞれ自分で考えてね。歯科衛生士なんですから。

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