心拍数とは、1分間の拍動の数です。心臓が血液を送り出す際には、動脈に拍動が生じるので、この回数を脈拍(数)といいます。口腔ケアをする際、患者さんの心臓血管系の働きを知るのに簡単で有効な方法です。
ですから、口腔ケアの前には必ずチェックします。
ではこの脈拍をどのようにして測っていますか。
自分の第2指~第4指をそろえて第一関節より末梢側を、患者さんの橈骨動脈の真上に置く。
第3指の指腹で拍動を感じ取るようにすると、無理な力が入らずに測定ができます。
そして、1分間計測するのですが・・・
30秒測って2倍したり、20秒測って3倍することもできます。
しかし、きちんと1分間計測してほしいなーと思います。
先日、ある患者さんの様子がいつもと違うなーと思いつつ脈をとっていました。
回数はいつもと変わらない66回でした。しかし、いつもと異なり不整脈。
看護師さんに報告すると、計測してくれました。
すると、モニターでは82回。パルスオキシメータでは63回でした。
デジタル機器は、装着後すぐに数値が表示されます。
これは、数秒の状態から1分を割り出すため、不整脈の患者さんでは誤差が生じるのでしょう。
できれば、特に初めての患者さんでは、左右の脈をとりましょう。
脈の左右差は、動脈の血行障害を意味することがあります。
このような場合看護師さんは、左右の血圧を測定します。
さらに、脈拍の触診だと触れの強さもチェックできます。
弱い場合は血圧が下がっていることもあります。
パルスオキシメータやデジタル血圧計を使えば脈拍数は表示されます。
それでも、触診もしましょう。
口腔ケア前に患者さんに触れることで、お互いに心の準備ができます。
この効用は活用しないのはもったいない!!