日本の食文化の素晴らしさを見直すきっかけとなるに違いない。
「和食」の世界無形文化遺産への登録が、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の事前審査で勧告された。12月に正式決定される。
世界無形文化遺産は、芸能、社会的慣習や工芸技術などを保護する制度だ。和食が世界の文化資産として認められたことを喜びたい。食文化では、フランスの美食術や地中海料理、メキシコの伝統料理などに続く登録となる。
多様な山海の幸を素材に用いる和食は、その味わいと共に、栄養バランスに優れている。自然の美しさや季節感を表現するため、盛り付けや食器に工夫が凝らされ、正月や収穫祭などの年中行事との関わりも深い。
ユネスコは、「日本人の絆を強める上でも、和食は重要な役割を果たしてきた」と、勧告の理由を説明した。
残念なのは、日本の伝統的な食習慣は、ほとんど過去のものとなっていることだ。ご飯と汁物、おかずを組み合わせた「一汁三菜」という和食の基本スタイルすら揺らいでいる。
最近は、朝食をスナック菓子で済ませたり、家族がそれぞれ好きな時間に勝手に好みのものを食べたりする「食卓崩壊」といった現象も指摘される。
このままでは、和食の文化が見失われてしまう。世界無形文化遺産として、継承していく方策を考えなければならない。
教育現場で和食の魅力を子供たちに伝えていくことが必要だ。
学校給食に郷土料理を取り入れたり、食育の授業にプロの料理人を招いて実演してもらったりといった実践を広げてはどうか。
和食の専門家を育てていくことも大切だ。京都府が、府内の大学に専門コースを設け、料理人や食育担当教諭らを養成することを検討している。
日本貿易振興機構(ジェトロ)が世界七つの国・地域で行った調査によると、好きな外国料理のトップは日本食だった。海外における日本食レストランは、5万5000店に上っており、その良さが浸透しているのだろう。
和食のだしやうま味は、世界のシェフたちに注目され、フランス料理などにも応用されている。世界に向けて日本食を発信することは、政府の成長戦略であるクールジャパン行動計画の一つの柱だ。和食の「おもてなし」を楽しみに来日する外国人が、ますます増えることを期待したい。
『 教育現場で和食の魅力を子供たちに伝えていくことが必要だ。
学校給食に郷土料理を取り入れたり、食育の授業にプロの料理人を招いて
実演してもらったりといった実践を広げてはどうか。』
それよりも大事なのは、一刻も早く、健康な「一汁三菜」を 給食として
毎日提供することを考えて欲しい。せめて、主食は<ご飯>だろう!!
米粉パンじゃ話しにならない!!
学校給食は、アメリカの小麦問題、日本のコメ余り問題など政治経済に翻弄される。
是非、<健康>の問題として考えて欲しい。
それが、日本の医療経済問題を根本的に解決する近道でもあるのではないか?!
幕内秀夫先生の講演会で紹介された、新潟の学校給食です。
これが、学校給食としての、当たり前の給食でしょう。
世界遺産より、子どもの健康のために動いて欲しい!!
でも、ここまで来たら理由はどうあれ、完全米飯給食実施を実現してほしい!!