朝日新聞の医療サイト「アピタル」の
鈴木信行 こと <のぶさんの患者道場>で
歯科衛生士が紹介されていました。
鈴木信行さんの、患者道場は面白くてためになります!
病院などの医療現場で働く医療者紹介の第5回目は「歯科衛生士」。
歯科衛生士は、デンタルクリニック(歯科医院)で、最初に虫歯を見てくれたり、歯科医師の反対側に座ってサポートしてくれたりする方、というイメージでしょうか?
よく、歯科助手さんと言われるそうですが、歯科衛生士は「歯科衛生士法」という法律に則って国が認定している国家資格です。いわゆる『歯科助手』は特に資格は持っていなくても働けます。もちろん、歯科助手では、歯型を取るなどの治療行為は行えません。
歯は、モノを食べるには当然必要な身体の部位であり、モノを食べるのは自然体として生きていくためには必要な行為。つまり、歯があるからこそ、生きていけるのですのね。
歯科衛生士は、歯科医師をうまくサポートしながら、人間が生きる根幹を守ってくれる職種と言えます。
私が入院していたときは、食べることが数少ない楽しみの一つでした。抗がん剤投与で食事が満足にできないときも料理番組を見て、食をイメージしていました。それぐらい、食べるという行為は自然であり、口の中を健康に保つことの意義があるのでしょう。
歯科衛生士の仕事をわけると、前述したような「診療のサポート」、歯石を取るなどの「予防の対応」、そして重要なのは、磨き方などを教えてくれる「予防の指導」です。
昨今は、お年を召した方の健康の「予防」が重要視されてきています。それは、健康的な食事をするための「予防」が大切ということでもあり、そのためには歯科衛生士の役割がますます大きくなると私は考えています。
最近は、お年寄りのご自宅まで伺う『訪問歯科』も増えてきています。歯科医師の治療をサポートするのではなく、歯科衛生士だけで訪問し、予防のために尽力されている方も増えているそうです。
そういえば、歯科衛生士の方々って、衛生面から大きなマスクをしているので、顔がわかりません(笑)。私も、担当してくれている歯科衛生士さんと院外でお会いしても、きっとわからないよなぁ~。
さらにいえば、男性の歯科衛生士と出会った経験がありません。なんと! 以前は法律で女性に限定されていたというのですから、驚きです。男性看護師 も増えてきましたので、この先、男性の歯科衛生士も増えてくるのかな? それとも、まだ学校が男性を受け入れる準備が整っていないのでしょうか?
訪問歯科の場合は特に、患者さんの身体を起こしたり、遠方まで道具を持って移動があったりするのでしょうから、男性としての役割も重要だと思います。
では、いつものように「患者道場」的視点から、
歯科衛生士さんとの関わり方を考えてみましょう。
- 歯科衛生士の役職を覚える
冒頭に申し上げたとおり、歯科衛生士と歯科助手は違います。多くのデンタルクリニックでは名札を見れば職種が書かれているのでわかるでしょう。
ま ずは、歯科衛生士のみなさんは努力し資格を取っている方であることをわかってください。逆に言えば、ある程度の医学的な知識は持っていますので、口や歯に 関することは遠慮なく聞いてかまいません。歯の磨き方、入れ歯のこと、歯茎のこと、歯ブラシのこと……疑問に思っていることは遠慮なく聞いてみましょう。 - 担当の歯科衛生士をつくる
歯は、虫歯になる前の予防が大切。メンテナンスのために定期的にデンタルクリニックへ通院している方もいるでしょう(私もそろそろ予約せねば!)。
も し、歯科衛生士が複数いる場合は、自分の担当してくれる方を覚えて、その方に歯の相談はなんでも言える関係性を築けるといいですね。名前を診察券にでもメ モしておいて、予約の際に「前回は○○さんに対応していただいたので、またお願いできますか?」ぐらいは相談してもよいと思います。
私の通院しているデンタルクリニックは、私の方から何も言わなくても、担当の方が対応するように調整してくれています。
さて、次回は、歯科つながりで、歯科技工士について書きます。
なお、この「のぶさんへの患者道場」や私へのご意見などは、twitterでハッシュタグを #患者道場 としていただければ、読ませていただいています。