2014年11月1日 毎日新聞より
虫歯などの治療を前に、治療内容をイラストなどで幼児に説明して不安を和らげるアプリを、さいたま市のIT会社役員、金子訓隆(のりたか)さん(47)が 開発している。自閉症の長男、真輝(まさき)君(8)が歯科の治療機器を怖がって苦労した経験を生かす。既に一部の病院で試験導入しており、14〜16日 に仙台市で開催される日本障害者歯科学会で開発の取り組みが発表される。
開発中のアプリ「はっするでんたー」は、タブレット端末「iPad(ア イパッド)」用。子供のイラストや写真で説明する。登録されたさまざまな治療シーンから、個別の治療に沿って「エプロンをつけます」「お水が口の中に入り ます」などのシーンを選び、つなぐ。一部の大学病院の外来などで試作機が試験稼働している。発売は来春を目指す。
開発の原点は、5歳の真輝君を 虫歯治療に連れて行った際の経験だ。自閉症など発達障害のある子供は刺激が苦手で、音に敏感なことも珍しくない。多くの機器や鋭い治療音で真輝君はパニッ クに。危険防止の専用ネットで体を巻かれ、口を開ける器具を入れられた。真輝君は大泣きし、吐いた物が喉に入って呼吸困難を起こした。
金子さん は、真輝君が安全に治療を受けられる方法を求め、日本大松戸歯学部付属病院の取り組みを知った。手製の絵カードで診療内容を子供に説明していた。真輝君は 納得して治療を受けられた。「自分がソフトを作れば、音や動画も入れられ、もっと多くの歯科で使える」。そう考え、国の障害者自立支援に関する補助金を獲 得し、専門医の助言を仰いで一昨年、医療用試作機が完成。関係学会で紹介すると、国外の医師や障害と直接関係ない小児歯科からも反響があったという。
金子さんは発達障害児の父親で作るNPO法人「おやじりんく」の代表も務めており、「障害のある人への支援ツールは、健常者にも役立つ。幅広く利用してほしい」と話している。問い合わせはマイクロブレイン社(048・687・9841)。【田村佳子】
11月27日(木)、12月1日(月)、さぬき府中にある付属特別支援学校へ行きます。
新聞記事は、そのときの参考になります。
特別支援学校では、子どもたちが歯科医院へ行けるような学習として、養護教諭の先生は診察券も用意しています。
歯科医院さながら、児童生徒さんは受付をし、一人ずつ、
赤染、口腔内写真撮影、仕上げ磨き、フッ素ジェル塗布をする予定です。