最近、ちょっと年齢を重ねた<口腔ケア研究会>の仲間と話していると、
皆さん勉強したいとおっしゃる。
何がしたいのか尋ねると、何もかもしたい!!学校へ
入り直したい!!
同感、どうして歯科衛生士学校に通っているころは、居眠りばかりしていたのか?!
そこで、糖尿病も多いよなー。歯科医師会の研修も聞いたけど、すぐ忘れる。
こんな真面目な話しのときに、不謹慎だが、「悪魔のささやき医学辞典」を思い出した。
稲田英一編 メディカル・サイエンス・インターナショナル
『悪魔のささやき医学辞典』1200円
『続・悪魔のささやき医学辞典』1300円
難しい本を買うときは迷いがあるが、この手の本は基本 即買!!
さっそく、P90 糖尿病をみてみると
とうにょうびょう【糖尿病】diabetes mellitus MD
尿中に糖が出ることから命名された。この安易な命名のために、
全身疾患としての重大性が軽視さえていることを考えると、罪深い
命名と考えられる。甘いものを食べると、糖尿病になりという単純な
発想の起源ともなっている。
ドイツマルク、ダイレクトメイルもMDと略されるので注意。
ディーエムと発音する。「デーエム」などと平坦に発音しないのが
都会的である。 (大蔵省)
そうか、都会的な歯科衛生士になるためには、「ディーエム」と言おう!
今日の、ワンポイントレッスン!!
2011年のデーターによると、
日本の糖尿病人口は1067万4320人に上り、糖尿病人口の世界ランキング第6位。
ちなみに、1位は中国で、9千万人、2位はインドの6千万人。
成人(20~79歳)における世界の糖尿病人口は約3億6600万人に上り、成人人口の約8.3%が糖尿病とみられている。
今後も増え続け、2030年には約5億5200万人、約9.9%に達する。
<糖尿病ネットワークによると>
日本の成人人口は約9534万人で、うち約1067万人が糖尿病人口だという。糖尿病有病率は11.20%(WHO標準値では7.93%)。
年齢層別に見ると、40~59歳では約355万人、60~79歳では約648万人と、加齢に伴う増加傾向が著しい。
日本を含む西太平洋地域全体でみると、糖尿病のある人の数は40歳~59歳で急速に増えている。糖尿病関連の死亡率がもっとも高いのも、男女ともにこの年齢層だ。
糖尿病の恐さは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行している点にある。
高血糖の状態が続くと血管が傷つけられ、さまざまな合併症があらわれる。糖尿病は失明や慢性腎不全の原因にもなる。医療整備が十分に行われていない途上国を中心に、網膜症、腎症、神経障害といった合併症のほか、足が壊疽を起こし切断に至るケースが多く報告されている。
糖尿病の脅威は世界規模で拡大している。国際糖尿病連合(IDF)がWHOと共同で行った統計調査によると、糖尿病が原因となり死亡した人の数は、 2011年は全世界で約460万人だったと推計されている。7秒に1人が糖尿病や糖尿病合併症が原因で亡くなっており、48%は60歳以下に集中してい る。
糖尿病の有病者のおよそ半分に相当する1億8300人が糖尿病の診断を受けておらず、糖尿病に関する適正な知識をもっていないとみられている。
アメリカのウェスタン・ニューイングランド大学医科学部のロニー プリィファー教授(医療科学)は、血糖値をモニターするために血液採取による方法ではなく、痛みのない
息に含まれる「アセトン」という物質を測定する方法を開発することを目指した新しい技術のために、臨床試験を準備している。
血液検査のデーターは、近い将来唾液検査から得られると思っていましが、
口臭も見逃せないのね!!
『悪魔のささやき医学辞典』糖尿病の読み人は <大蔵省>
その意味は深刻。
厚生労働省発表の「国民医療費の概況」によると、平成21年度の国民医療費は
37兆4202億円(前年度36兆67億円)で、3.6パーセントの増 加でした。
国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は7.81パーセント(前年度7.60%)、国民所得(NI)に対する比率は10.71パーセント(前年度10.51%)でした。
国民医療費のうち、糖尿病の医療費は1兆2149億円(前年度 1兆1854億円)で、前年度に比べ295億円増加しました。