吉本隆明さんの本を、2月の末に3冊購入して読んだところでした。
吉本さんの本はいろいろ読みました。
読むきっかけは、二つあります。
一つは、理学療法士の三好春樹さんが、
ずいぶん吉本さんの思想に影響を受けたと伺ったからです。
もう一つの理由は、11年続いている毒書会で、
吉本さんの本を読むことになったことがあるからです。
その本を推薦した先生は、戦後最大の日本の思想家だと紹介していました。
私にとって吉本さんの本は難解です。
しかし、それまでとは全く違う思考に触れたことで、
多くのことを教えられたと思いますし、
これからも影響を受け続けると思います。
『15歳の寺子屋・ひとり』講談社は、
学生の皆さんが読んでもわかりやすく面白いと思います。
このなかで、歯科衛生士としての私が共感したには、
才能についての話です。
何かしょうと思った時、才能があるかないかなんて関係ないと言うことです。
問題になるのは、手の使い方だと吉本さんは言っています。
何になるにせよ、手をたくさん使えばだれでもなりたいものにちゃんとなれます。
これは、職人さんを見ていてわかったと書かれています。
じゃどのくらいか・・・・
「10年やれば一人前になれるよ」だそうです。
歯科衛生士だって、10年PMTCをすれば、誰もが一人前になれます。
その頃になると、学生時代に不器用であっても問題にならないと思います。
また、学生時代短所だと思っていたことに磨きがかかり、
それがその人のいい個性、つまり持ち味になることも珍しくありません。
どうか皆さん、とりあえず10年歯科衛生士をして見て下さい。
この仕事が面白くなると間違いなしです!!