入れ歯に苦労する島の人々

さて、この入れ歯は下顎の総義歯、それとも・・・・

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保健師さんの健康相談に同行して、丸亀の島に通っています。

島の高齢者にとって、歯科医院への通院は大変だということが解りました。
まず、腰や足が痛いなど、出かけるのが大変。
港までの足がない。誰かにお願いしなければならない。

丸亀に到着しても、そこからはタクシーがほとんど。
近くだと嫌がられ、遠くだと値段が高い。

歯科医院へたどり着いても、帰りの船に間に合うかどうか・・・
遅れるとまた、待ち時間が困る。

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先ほどの入れ歯を裏返すと、なんと、上顎の入れ歯ではありませんか!!
ビックリポンです。

口蓋の部分が調子悪く、自分で削ってしまったそうです。
もちろん、これを装着しても落ちてくる。
それを防ぐために、ポリグリップをべっとり塗って、
何とかしのいでいるのです。

ある女性は、食事のときは外していますと言っておりました。

そんな皆さんも、内科のお医者さんには、かかっています。
病院に行って、そのあと歯医者に行くほどの元気がないそうです。
<歯科医院の優先順位は、心臓や脳の次になるのが現実>

せっかく入れ歯を作っても、調整に行けない方は残念なことになっています。
歯科衛生士の健康相談では、何とか歯医者さんに行ってくださいというのが精一杯。
ここに、歯医者さんや技工士さんが来てくださると嬉しのですが。

今歯科衛生士としてできることは、お元気な方に、健康な口腔を保つために
かかりつけ歯科医院をもって、定期的にプロフェショナルケアを受けてくださいと
アドバイスすることです。

 

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