地域の健康相談として、お口の相談を受けていますが、
どう考えたらいいのか、迷ったり、困ったり、
地域歯科保健の難しさを味う日々です。
最近あった出来事は、ビスホスホネート(BP)と歯科治療です。
85才の女性から、次のような相談を受けました。
この女性は、クラウンやブリッジがセットされており、
これまで、こまめに歯科治療を受けてきたことが分かります。
最近、7番のインレーの遠心に二次カリエスができたので、
歯科治療を受けたいのですが、
骨粗鬆症で<ビスホスホネート(BP)>を服用していると歯科医師に告げると、
その薬を2年間中止しなければ治療はできないと言われたそうです。
別の歯科医院へ行っても同じことを言われた。
もう歯科治療は受けられないのか・・・・?
う・・・私の知識では、3ヶ月服薬を中止すれば問題ないと思うし
観血的な治療でなければ、大丈夫なのではないかと思ったのですが・・・
自信がない!!
以前訪問していた顎骨壊死の患者さんを思い出すと・・・
・・・慎重な先生なのだと考えるか・・・・
歯チャンネルに相談したい・・・!!と思いました。
私としては、 ① ビスホスホネート(BP)を処方した先生に相談する
② もう一軒、別の歯科医院へ行ってみてはどうか
とお答えしたのですが、②の提案の方は、高齢のため歯科医院への通院が大変で、
「もうええは、年寄りやけん」と口をつぐんでしまわれました。
しばらくしたら、もう一度連絡をとってみなければならないと思っています。
もう一人は、80歳の女性です。
先ほどの85歳の方と同様、定期的に歯科医院へ通っており
入れ歯もなく、何でもおいしく食べることができありがたいといっておりました。
この方が、いつもの歯科検診に行くと、
上顎のブリッジを外してインプラントにすると
もっと調子がよくなると言われたそうです。
提示された治療費は、100万円。
件の女性は、今のままでいいと断ったそうです。
そして、次の定期検診に行くと、先生から、
また、インプラントをすすめられたそうです。
人生そう長くないと思って断ると、
もう別にすることはないと、
先生の口から冷たい言葉が出た・・・・
この方だって、骨粗鬆症でいつ<ビスホスホネート(BP)>を服用するか分からない。そういうお年頃!! ちょっと、慎重な先生を見習ってよと感じる
トホホな気分の相談でした。
そして、なんと二人はお知り合いのようで、
話しているのをじっと聞いていると
なんと、同じ歯科医院に通っていることが分かりました。
<どいうーこと?>の気分です。
私の頭の中は、混乱する伝法掲示板のようです。