ナイチンゲールは、本当の人間の生き方について、約10年の歳月をかけ、心血を注いで
『真理の探究』を書いています。800ページ以上ある本だそうですが、その一部が日本でも訳されています。そこで、人間の真理を次のように語っています。
真理とは One である。私たちは、真理/One になることを願う。これが真理だ。
これが教えられていないのは、教育の虚飾と述べています。
(近代の教育に問題意識を持っていたのです)
この真理としての看護が、<ナイチンゲール看護思想>と呼べるものだと思います。
しかし、『One』と言われても、ちっともわかりませんよね。
『看護覚え書』の序章には、この『One』を説明したと思われるところがあります。
人間を根本構造から捉えた表現として読めるところです。
われわれの身体と、神がそれを置いた世界との関係について神が定めた法則 です。
この理解の助けになるのが、禅の『十牛図』です。これは、禅の悟りにいたる道筋を
牛を主題とした十枚の絵で表したものです。
この中の、8図・9図・10図で表現されていることが、ナイチンゲールのOneであると
考えられます。このような学びについての、読書会があります。
興味のある方、一度参加してみませんか。津山の病院から参加されている方もいます。
現在は、『イエスの言葉/禅の言葉』上田閑照・八木誠一 岩波書店
この本を、じっくり音読しながら、解説して頂いています。
ざっくばらんな会で、学生さんが参加されることもありました。
★ 読書会のお知らせ ★
● 次回読書会 2012年 9月29日(土) (175回)
『イエスの言葉/禅の言葉』 65ページ <おのずから> より
【時間】 2012年 8月25日(土)の9時より
【場所】 「はなおか」(善通寺)にて
※ 読書会のためにわざわざ店を開けていただいておりますので、
飲物代以外に一人につき、500円の場所代を払うことに、
会として決めました。ご了解ください。
2012年 10月27日(土) (176回)
2012年 12月28日(金) (178回)