歯科助手・歯科衛生士

H24年度・香川県歯科医師会主催<歯科助手受付秘書講習会>は、
今日が最終日でした。
私の担当は「口腔ケア」と言うことで、歯磨きの実習を交えてお話ししてきました。

歯科助手

日曜日ですが、約60名の方が熱心に参加!

ところで、村上龍 著『13歳のハローワーク』と言う本をご存じでしょうか?

13歳のハローワーク1

この本によると、職業は8000種類以上あると書かれています。

13歳のハローワーク
歯科衛生士・歯科助手も紹介されています。

この本によると、「歯科助手は歯垢の除去や歯科保健指導など、直患者の口に手を入れる行為はできない。」と書いています。
確かに、歯科助手は直接患者の口に手を入れる行為はできませんが、
口頭で、歯科保健指導をすることはできます。

養護教諭など学校の先生も歯科保健指導をしていますし、ドラッグストアーの方もできます。

受付で、歯ブラシの選び方をアドバイスしてくれると、患者さんは嬉しいと思います。
また、診療室では義歯を作った患者さんに、義歯用ブラシの使い方を指導して欲しいと思います。長年入れ歯を使っているのに、義歯用ブラシの存在を知らない方は意外に多いのです。

ただし、法律において歯科保健指導は、歯科衛生士の名称独占業務ですから、
DHを名乗って歯科保健指導をすることはできません。
歯科衛生士の行う指導は、専門的で、行った指導においても責任が重いのです。

もう一つこの本には気になる点があります。
歯科助手の仕事に、<治療の補助>が挙げられています。
この、<治療の補助>という言葉が気になります。

私たち歯科衛生士は、<歯科診療の補助><歯科診療の介助を明確に分けています。

<歯科診療の補助>とは、本来歯科医師が行う、歯科医療行為の一部です。
           看護師さんの行う注射は、診療補助行為です。

<歯科診療の介助とは、患者さんを誘導しエプロンをかけるなど、直接施術をしない
         「手助け」です。

ですから、歯科助手の仕事は<治療の補助>というより、
         <治療の手助け/助>といった方がより正確でしょう。

 

 

 

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