歯科衛生士の皆さんは、1度や2度は患者さんに誤飲させそうになって
ヒヤリッと言う経験があるのではないでしょうか?
インレー、小綿球など・・・それから、隣接面を充填するときのウエッジ
たいていは消化管の方へ行ってくれるので心配はないのです。
私のアルバイト先では、先生によるブリッジ誤飲事件がありました。
すぐ、病院でレントゲンを撮影して頂き、速やかに排泄されたことを確認・・・
事なきを得ました。
もし、これが肺の方へ行っていたら大変なことになりますね。
しかし、もっと怖いのが、小綿球や木製ウエッジなど、レントゲンに写らないものです。
つまり、調べることが出来ないのです。
時間がたって、患者さんが肺炎になる。
その原因が歯科診療のミスと言うこともあり得るのです。
岡山大病院(岡山市北区)は10日、約13年前に同院歯科・口腔(こうくう)外科で手術をした県内在住の当時20代の女性患者の体内に、ガーゼが残るミスがあったことが判明したと発表した。
同病院によると、患者は歯の矯正のため、平成11年に当時40代の男性医師の執刀で上あごを手術。1年ほど前から副鼻腔炎を発症し、今年3月に同市内の別の医療機関で手術を受けたところ、副鼻腔からガーゼ(2辺が30センチの直角三角形)が見つかったという。
炎症はガーゼが原因で起きた可能性もあり、同病院は治療費を全額負担するとともに、慰謝料の支払いも検討している。
同病院はガーゼを発見できなかった理由について、当時はエックス線検査で発見できる鉛の成分が入ったガーゼを使用していなかったためなどとしている。
槇野博史院長は「長年にわたって苦痛を与えたことに心からおわびする」と謝罪した。
わたしは、こんなガーゼが存在することを知りませんでした。
歯科医院で使われる綿球などにも、こんなのがあったらいいですよね。
特に、高齢者の方、障害者、小児の患者さんには、安心ですね。
まぁ、ラバーダムを使っている歯科医院だと、さらに安心ですが。
また、学生さんの臨床実習に使う綿球も。
歯科衛生士概論で、歯科アシスタントの方は、
口腔内に触れてはいけないという話をしました。
簡単そうに見える、綿球を使った診療補助っであっても、いのちに関わるのです。