歯科衛生士さんから、『僕のうしろに道はできる』と言う本を紹介して頂きました。
この前、大阪に「僕のうしろに道はできる」を見に行き、
タオルのハンカチがビショビショになるくらい泣きました(笑)
ものすごく感動したのと同時に、
意識がないと、人格もないものとされる。
もともと往診で施設に行くたびに感じていたことだけれど、
全て分かっておられるとしたら、どんなに残酷なことで、
それが自分だったらどうなんだろうか。
みんな伝えたい言葉をもっている。
可能性は無限で、私たちが決めることではない。
それから私に出来ること、まだまだ沢山あるなと、
早速買って読んでみました。
そこで飛び込んできた言葉が、
<閉じ込め症候群>、これほどの恐怖があるだろうか!!
閉じ込め症候群。
恐ろしいほど的確な言葉だと思いました。
感情や人格さえも認めてもらえず、適切なケアを受けられないで陥っていく
二次的な障害、廃用症候群。どちらも、患者さんにとってどれほどの恐怖であるのか
想像もつきません。
かっこちゃんが白雪姫プロジェクトを力強く伝えるゆえんです。
大切なお友達の宮ぷーさんがそのような状態になられ、それまでたくさんの意思伝達が
難しいお子さんたちとハートで繋がってきたかっこちゃんは、ためらいもなく
「大丈夫」と信じて、お友達をその状態から引き上げられました。
全国に何万とおられる意識障害で苦しんでいる人たちを苦痛から救いあげること。
それが可能であることを介護されている方々に常識として知ってもらうこと。
医療に携わる方たちに回復する可能性(方法)があることを理解してもらう。
これからそういう状態を経験する潜在的な可能性すべてへの周知。
もし自分がそのような状態になった時、果たして理想的なケアが受けられるかは
分かりません。しかし大切な人がそうなってしまった時、
「片時もこわい思いなどさせない」と言えることは幸せです。
『僕のうしろに道はできる』は、
人の思いや命の輝きを教えてくれる一冊であり、
光差す方向への道標です。
付録も嬉しい
①DVD「力がなくてもできる介助法」
「脳を活性化させる口のリハビり」・・・愛媛の升田延性が登場
②カラー版お話しノート
『『僕のうしろに道はできる』』 への1件のコメント