猿はスイカをどこから食べるか。岡崎好秀先生の歯科保健指導に登場するクイズだ。
1、赤い実
2、皮
3、種
この答えが書いてある本が『人間はなぜ歯を磨くか』医歯薬出版である。
歯科衛生士になったころ、一度読んだ記憶はあるが、私の書棚にはない。もう一度読みたいと思い、アマゾンで検索したが手に入らない。衛生士学校の図書室にもない。誰か持ってませんかと言っていたら、「私、持ってます」と香川県歯科医療専門学校の先生が貸して下さった。
さすが、古い先生<失礼、私より若いです>!
内容はすっかり忘れていた。<がっかり>
当時は、ブラッシング指導を担う歯科衛生士として診療室でどのようなブラッシングを指導するかという視点で、この本を読んでいたのだろうと思う。しかし、 読み返すと書いた先生の人柄が感じられ大変面白い。 若いころは、歯科の本で「文は人」などということを考えることはなかったですね。
福島原発事故のニュースを見るたびに、私たちの豊かな生活はこれでいいのかと考える。しかし、電気の恩恵を知ったからには、過去に戻った生活をすることはできない。どうすればいいのでしょうか。困ったものです。
そんなため息に、歯科衛生士としてできることがあるというヒントがこの本にはある。
歯科医院の本棚、学校の図書館にあれば一度手にとって見てはいかがでしょうか。
クイズの答えは、3、種です。
種は一番栄養があります。人間は、このような感性をすっかり失ったのでしょう。
ちなみに、岡山の水蜜桃と山の桃を並べると、猿は迷わず山の桃から食べるそうです。
『『人間はなぜ歯を磨くか』石川純著』 への4件のコメント