穴吹医療カレッジの、歯科衛生士概論の授業が終わった。
今年から私の持ち時間が半分になり、戸惑いながら講義をした。
そして、試験と言っても『歯科衛生士学総論』の内容は非常に難しい。どのような試験にするか・・・・・
こんな試験にした。
1、歯科衛生士概論の授業で学んだことを述べて下さい。(ノート持ち込み可)
2、なぜ、歯科衛生士になろうと思ったか、その理由を本音で述べて下さい。
3、授業全体の感想や意見を述べて下さい。
特に、わかりにくい点、改善した方が良いと思う点を述べて下さい。
4、連休明けまでに『歯で泣く人笑う人』を読んで、A4のレポート用紙1枚に感想を書く。
問い1への回答は、ノートにまとめて来た内容を、しっかり書いて下さり文句なし!
これだけの内容は、ノートがなければ3年生だって書けないと思います。
問い3への回答の、べスト3は
①ノートを取るのが大変だった、②速すぎる、③難しい言葉が多く分けがわからない
来年の授業にいかしたいと思います。
言い訳として、このテキストは、入学してすぐの授業としては難しいですね。
ただ、こんなことを学んでいくのだというイメージができたらいいと思います。
だんだん慣れてきますから、心配はいりません。
一方、教科書以外で、私の経験をスライドで紹介したところは、
楽しかった、興味深かっと言って下さり、ちょっと安心しました。
ところで、教科書に書いてあることは、その気になれば、自分で読んで勉強できます。
ですから、私がこの授業を通して伝えたかったことは、以下のこと
①人間が働くということはどういうことかを、それぞれに考えて欲しい
②口腔の世界は面白く、人間にとって非常に重要だということ
③コミュニケーションの喜び
★私は歯科衛生士になって幸せだ!
さて、「なぜ、歯科衛生士になろうと思ったか、その理由を本音で述べて下さい。」
この質問に対する文章に心に残るものがありました。
学校に入る前は、手に職をつけて安定したいという気持ちしかなかった。
ただ、歯科衛生士概論で学んだ<仕事の意味>で、「社会の一員として職業を通して社会に貢献していく、また生きる意味を発見する」ということを学び、私は、生きる意味を発見したかったのかなと思うようになった。 <中略>私は人と関わることが好きで、人の役に立つことが好きだ。歯科衛生士になって社会に貢献し、生きる意味を発見したい。
一人の学生さんのこの1行の言葉に出会えることで、私自身も「私の生きる意味」が
発見できているような気がします。ありがとう。
倒れそうな1日4コマの授業をやり続けるエネルギーを頂きました。
きっと「生きる意味」などという問いを持たない人にとっては、そんなめんどくさそうなこと、どうでもいいじゃと言うことでしょう。
しかし、一たびこの問いを持ってしまった人にとっては、ここからの答えを見つけなければ生きられないというような、人間にとっての根源的な問いだと思います。
簡単に答えは出ないと思いますが、どうかその問いだけは手放さないで欲しいと願います。
きっと、答えの方から貴女に答えてくれるときが来ると思いますので。