経鼻経管栄養の患者さんの、口腔ケアを依頼されました。
清掃と摂食嚥下訓練を続けたところ、
ペースト食を自分で食べることができるところまで回復しました。
口から食事がとれるようになった時の喜びは大変なものでした。
ところが、最近の食事の様子がちょっと気になりましたので、
食事をしているときに声をかけました。
「Nさん、おいしいですか?」
「べつにー」
「どうして?味が嫌い?」
「何食べよんかわからん。」
そうか・・・・
色が違うだけで、なにもかもドローッとしたペースト。
以前紹介した大塚の<あいーと>だとおいしく食べることができるのでしょうが、
Nさんの場合、残念ながら経済的に許されません。
見た目って大事だよねー、何とかしたいものだと感じながら
摂食嚥下リハビリテーション学会へ行ってきました。
企業ブースで、こんな介護食に出会いました。
株式会社ふくなお メディカルフーズ事業部の製品です。
味はもちろん、見た目がだいじですねー。
お餅やこんにゃくも試食させていただきましたが、舌圧だけで食べることができます。
特に、こんにゃくにはびっくりでした。
金谷節子先生の摂食嚥下ピラミッドレベル4に基づいた物性だそうで
「やわらかく」「なめらか」「まとまり」に配慮されたお食事でした。
毎食は無理でも、誕生会とかお正月などのイベントでは、楽しんでいただきたいですね。
サンプルを送ってくださるそうですから、Nさんと施設のスタッフさんに
食べていただこうと思います。たのしみ!!
介護食は進化していますねー。
こちらは、ランチョンセミナーでいただいたお弁当です。
おいしいものを食べると、2日間の学会も元気で乗り切れます。