hocl を見て下さっている方から、
「DentWaveNews に、興味深い記事をみつけました。」というメールがが届きましたので、ご紹介します。
「DentWaveNews に、興味深い記事をみつけました。」というメールがが届きましたので、ご紹介します。
4月15日の朝日新聞朝刊で、内田樹・神戸女学院教授の「 結婚も就職も”入れ歯と同じ”論」が「仕事力」 のコーナーで紹介された。”入れ歯” をどのように理解しての表現なのか
関心を寄せた。
関心を寄せた。
歯科医によると、世の中には、「入れ歯が合う人」と「 合わない人」がいるそうです。 合う人は作ってもらった入れ歯が一発で合う。合わない人は、 いくら作り直しても合わない。 別に口蓋の形状に違いがあるわけではありません。 自分の本来の歯があった時の感覚が「自然」で、 それと違う状態は全部「不自然」だから嫌だという人は、 何度やっても合わない。それに対して、「歯がなくなった」 という現実を涼しく受け入れた人は「入れ歯」 という新しい状況にも自然に適応できる。 多少の違和感は許容範囲。あとは、 自分で工夫して合わせればいい。
この話は、合気道の師匠である多田宏先生から伺いました。「 合気道家は、入れ歯が合うようじゃなくちゃいかん」 と言って先生は笑っておられた。武道というのは、 与えられた環境でベストパフォーマンスを達成するための心身の工 夫のことです。戦場に投じられた時に、「 こんな戦力では戦えない。やり直せ」 と要求することはできません。手持ちの資源をやり繰りして、 何とかするしかないのです。結婚も就職も、ある意味「入れ歯」 と同じです。自分自身は少しも変わらず、自分のままでいて、 それにぴったり合う「理想の配偶者」や「理想の職業」 との出会いを待ち望んでいる人は、たぶん永遠に「 ぴったりくるもの」に出会うことはできないでしょう。以下略。
“入れ歯”に対して理解の例え話として紹介されたものであるが、 ある意味で専門家・ 患者への様々な示唆に富んでおり興味深い内容になっていると指摘 できる。”入れ歯”の技術論は、歯科医師・ 歯科技工士という専門家が最善を尽くすものであるが、 患者の立場から、理解への努力も必要と暗示している。歯科界で” 入れ歯”治療が評価されている歯科医師は、 患者とのコミュニケーションを通して、 治療の説明と同時に患者への理解を深める説明能力を発揮している とも言える。
【内田樹(うちだたつる)名誉教授】 1950年9月30日生まれ。日本の 思想家 、 武道家 、 翻訳家 、神戸女学院大学 名誉教授。
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なるほど、面白い記事ですね。
私も、どんな入れ歯を入れても使わないだろうなぁーと感じる、
大変神経質な患者さんに時々出会います。
また、誰が作っても難しいだろうなぁ―と思うお口の方もいますよね。
私も、どんな入れ歯を入れても使わないだろうなぁーと感じる、
大変神経質な患者さんに時々出会います。
また、誰が作っても難しいだろうなぁ―と思うお口の方もいますよね。
ところで私の母は、歯を一本抜歯しました。
歯科医院では、ブリッジをすすめられたのですが、前後の歯を削るのがいやだと
一本義歯を入れました。
歯科医院では、ブリッジをすすめられたのですが、前後の歯を削るのがいやだと
一本義歯を入れました。
しかし、調子が悪い。歯科医院を変えて作りなおしても、やはりだめ・・・
<母は、沢山の入れ歯を持っています>
<母は、沢山の入れ歯を持っています>
そして「やっぱり私がが悪いのかねー。ブリッジにせんといかんのかなぁー」と
ため息の毎日でした。
ため息の毎日でした。
しかし、あきらめずに、もう一軒とくぐった歯科医院で作った入れ歯が、ぴったり!!
母の喜びようはすごかった!!
特にコミュニケーションが良かったと言うことはなかったそうです。
左の義歯が、母が絶賛する義歯です。
入れている感じが全くなく、反対側と同じだけ噛めるのだそうです。
それに比べて、右の義歯は「・・・・・・・」
内田さんにこの事実を伝えたい。
世の中には、とんでもない入れ歯もいっぱいございます。
内田さんの記事を読んで、悪い義歯を入れた患者さんが、自分を責めないことを祈ります。
世の中には、とんでもない入れ歯もいっぱいございます。
内田さんの記事を読んで、悪い義歯を入れた患者さんが、自分を責めないことを祈ります。
母曰く、
「あまり愛想のいい歯医者や、患者さまなどと呼ばれる歯医者は
かえって不安になるわ。」
多くの歯科医院を渡り歩いた経験からのお言葉です。