介護の死角に潜む口腔ケアのニーズ

施設で口腔ケアを行っています。
担当の患者さんのお隣の方が、歯科通院するとのことでした。

歯磨きは【自立】となっていますから、介助はありません。
担当の方ではないのですが、ちょっと気になりおせっかいかとは思いましたが
同行させていただきました。

歯周疾患もかなり進行していますが、本人の自覚はあまりありません。

「虫歯の治療が終わったら、歯石取ってもらったら?」と声をかけると

「そうして欲しい、施設に入る前は歯医者さんでとってもらっとた。」

歯科医師の先生は
「私もそうしたかったのですが、いつも、落ち着かない様子で・・・」
「無理に押し付けるのもかえって悪い気がして・・・」と言っておりました。

患者さんはパーキンソン病であり、うまくコミュニケーションが取れません。
また、連れてきてくださる施設の方は運転手さんですから、待合室で待機して、
予約などの手続きはしてくれますが、治療に関してはノータッチ。

結果、歯石除去もして頂くことになりました。
良かった・・・
今後、摂食嚥下機能の低下も考えられますから、機能面も含めての口腔ケアは必須です。
「訪問口腔ケアをしていただけますか?」と先生に尋ねると、
週1回の訪問口腔ケアの対応はできないとのことでした。

治療が終わったら、この患者さんの口腔ケアをどうするか見当が必要です。
施設のケアマネージャさんに、この事を報告しました。

介護の現場では、今回のような気に留められない方、
死角に潜むニーズの発見のためにも、
施設での歯科検診が必要だと感じます。

要介護の方の通院介助、歯科衛生士の動向も必要だと感じます。
口腔ケアマネージャー
として、かかりつけ歯科衛生士を持てると安心。
こんな制度ができるといいのになー!!

訪問口腔ケアをしている歯科衛生士さん、おせっかいも必要かも??!!

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