心に届く礼拝

私の訪問している特養サマリヤでは、礼拝がある。

牧師さんがいらして、賛美歌を歌い、お話をする。
母の日は、やはりそれにちなんだお説教がなされた。

「うん、うん」とうなづきながら聞いている方。

興味ないが、車椅子に座っているため自動的に連れてこられた方。

様々な心持で、チャペルに参加している。

隅っこの席で、認知症のKさんがテーブルに倒れ掛かるように座っている。
以前は、自ら歯間ブラシを使いこなし、
私の仕上げ磨きの後、舌で歯面を舐めて
「あんた、すまんけど、ここがまだざらついとるで」と言っていた。
今では、歯磨きを嫌がる日も出てきた。
認知症が進行していることは明らか。
こんなKさんは、賛美歌が聞こえてきても、興味なさそうであった。
牧師さんお話のときも、なにかぶつぶつつぶやいている。
Kさんには、難しいな・・・・無理だよねー
そう思っていたら、急に、「お母さーん」と叫んで泣き出した。
「うちのお母さんは、ほっといてどっか行った」

心の奥に、牧師さんの言葉が届いていたんですね。

あー、先入観をもって接してはいけないなー。
なんか、勝手に分かった気になってしまうんですよね。慣れは怖い!!
Kさん、申し訳ありません。反省です。

 

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