テレビに釘付けの一日でした。
1995年1月17日(火) に起こった、阪神・淡路大震災
これ以上の悲惨が日本に降りかかることなど、だれに想像できただろうか・・・
さて、命が助かって、命を保つための食が問題になる。
阪神・淡路大震災の報告では、入れ歯が無くて食事が食べられないなどという、
高齢者がいたそうだ。
歯科医師からのレポート『震災で分かった歯と食の話』 (株)新風書房 平成17年 には、
震災での食生活、歯科医療ボランティアの様子が記録されている。
その中で、岡山大学歯学部小児歯科 岡崎好秀先生は、
「震災を教訓として、あらかじめ非常時におけるいろいろな危機管理が必要だが、
口の中の対策はまず、日常の口腔疾患の予防からはじめる必要があるだろう。」
と述べている。
座談会で、神戸市立中央市民病院歯科部長 田中義弘先生は、
「行政に歯科医師がいればずいぶん状況は変わっていたと思いますね。
また、全国の保健所には72名の歯科衛生士がいますが、話を聞いてみると、
病院サイドと全く違う見方をしています。
口腔にとらわれず、食べるという行為からそのもの、乳児であれば、
おっはいを吸うことから噛むということがはじまるなど、
歯だけにこだわらない考え方を持ています。」
と語っている。
さてさて、災害に備えて、口腔の健康は保たれているだろうか・・・・
香川県には、保健所に歯科衛生士すらいないのだが、
緊急時は大丈夫なのだろうか?
教訓は、いかされているのだろうか??!!
被災地ではなかなかお風呂には入れないだろうが、
歯磨きは歯ブラシさえあればできる。
提供されるお弁当に、歯ブラシを添えて頂けると、うがいの水がなくても可能である。
口腔衛生が保たれれば、口腔疾患が予防できるだけではなく
風邪の予防になる。
また、免疫力が向上することで、全身疾患の予防になるはずである。
なんとか、避難所に歯ブラシを届けたい!!
とりあえず私たちにできる協力は、節電らしい。