「ゆりかごから墓場まで」
これは歯科衛生士になったころから考えたいた歯科衛生士の業務射程。
歯科保健指導の授業では、2年制の時代よりサブテキストとして
医歯薬出版『歯と口の健康百科』
クインテッス出版『目で見るお口の百科 家庭の歯学』
を使って、ライフステージという観点から話をしていました。
講演会では「乳歯が1本虫歯になったくらいで目くじらを立てるな」という発言に、
歯科医師からも歯科衛生士からも大バッシングを受けたこともあります。
もちろん虫歯はないにこしたことはないが、もっと大事なのは元気な口!!
しっかり、ご挨拶ができ、もぐもぐご飯を食べる、
よい姿勢でお口を閉じていることが、人間として大切なことだと伝えてきたつもりです。
また、人生の最後まで、気持ちのいい口で過ごすことを支援していくことも・・・
それを実現しようと思ったら、機能と食育を外すことはできません。
2014年に出版された医歯薬出版 日本歯科衛生士会監修
『歯科口腔保健の推進に向けて ライフステージに応じた歯科保健指導ハンドブック』は
そのような歯科衛生士の仕事の方向性がよくわかると思います。
ライフステージ別の目標に対する、具体的な歯科保健指導の実施内容が示されています。
序章 歯科口腔保健の推進に向けて
1編 歯科疾患の予防におけるライフステージに応じた歯科保健指導
1章 乳幼児期
2章 学齢期
3章 妊産婦期
4章 成人期
5章 高齢期
2編 生活の質の向上に向けた口腔機能の維持向上における
ライフステージに応じた歯科保健指導
1章 乳幼児期および学齢期
2章 成人期および高齢期
3章 ライフステージに応じた食育支援
3編 定期的に歯科検診または歯科医療を受けることが困難な者に対する歯科保健指導
1章 障害児・障害者
2章 要介護高齢者
B5判 184頁 3,888円(税込)