歯科衛生士学校の学生さんが、小集団の歯科保健指導を行うための
発表を見学しました。
力作の媒体を使ったり、パンフレットを準備したり、
それぞれが工夫した発表をしてくれました。
何かアドバイスをと言われましたので、お話しさせて頂いたのが
言葉が難しいということです。
舌のことも、学生さんは「ぜつ」、下顎は「かがく」と言っています。
「かがく」と言えば、普通は「化学」か「科学」でしょう。
もっと、やさしい言葉で話さなければ、理解できないだろうと思いました。
私がコンピューター関係の方が喋っていることを聞いてもちんぷんかんぷんのように、
一般の方が、歯科の専門用語を聞いても、きっとそうなるだろうと思います。
専門学校に入学したころは、耳にする専門用語が難しくて、
これからの授業について行けるだろうかと心配していた、その学生が、
一年半たった今、「摂食嚥下機能」などの言葉をさらりと使います。
介護予防教室にいらっしゃる一般の方にとっては、日常使うことのない
難しい言葉ですね。これを、やさしい言葉で説明するのは、難しいのです。
「摂食嚥下機能」を
「食べ物を、口に取り込み、カミカミして、ゴックンと飲み込む働き」と
言い換えるのは、簡単そうでなかなかできません。
学生さんの発表を見た後、歯科衛生士さんの介護予防教室を見学しました。
ここでもまた、難しい言葉が飛び交っていました。
「食物の性状」とか、歯科の専門用語ではありませんが、
漢字じゃなくひらがなで、お話しして下さると、親しみが持てますね。
四国新聞に連載した時、一番気を使ったのが、やさしい言葉で書くと言うことです。
お手本にしたのが、NHK「週刊こどもニュース」です。
政治経済、外交におけるニュースの内容を、小学生に理解できるよう
プレゼンテーションしていますよね。
媒体としてのフリップも分かりやすいですものね。
難しいことを、やしく、やさしいことを深く!