(CNN)2013.03.29 Fri
米オクラホマ州の歯科医院で過去6年間に診療を受けた患者約7000人が、エイズウイルス(HIV)や肝炎ウイルスに感染した可能性があることが分かった。衛生当局が28日に明らかにした。
問題が発覚したのは同州タルサで歯科医院を営むスコット・ハーリントン医師。タルサとオクラホマ州の衛生当局による共同調査が開始された時点で、同医師は自主的に診療を中止した。タルサの当局によると、同医師は弁護士を通じて調査に協力しているという。
タルサの衛生当局は調査の詳細を明らかにしていないものの、同院での薬剤の管理や使用に関して、州当局などから支援を受けていると発表した。
州歯科委員会によれば、調査の結果、ハーリントン医師の診療行為には膨大な数の安全基準違反があったほか、州の歯科関連法令に対する重大な違反があったことも分かった。調査は多方面から行われ、現在も続いている。
2007年以降にハーリントン医師の診療を受けた患者には告知状が送られる。当局は対象者に、B型肝炎、C型肝炎、HIVの検査を受けるよう呼びかけている。ただしこうした環境でウイルスに感染することは極めて稀だとも指摘した。
当局によれば、患者の記録が残っていたのは過去7年分のみだった。2007年より前にハーリントン医師の診療を受けた患者には、告知状が届かない可能性がある。
当局は30日から無料で検査を受け付ける。告知内容について電話で問い合わせるためのホットラインも設置された。