特養の<あかね>さんに、口腔ケアに行きました。
Hさんは、認知症で口腔ケアが最も難しい方です。
食事も拒否するほどですから、歯磨きなど受け入れてくれるはずはない。
ときには、歯ブラシを投げ飛ばしたり、
歯ブラシに噛みつきはなしてくれなかったり・・・
ですから、いつもは裏側がなかなか磨けない。
しかし、今日はスムース。
舌側も磨けました。
介護士さんがHさんに寄り添って、
やさしく声かけしてくれたからでしょうか!
「Hさん、奇麗にしてもらおなー」
「もうちょっと、もうちょっと、頑張ってー」
「口開けてくれてありがとう」
「奇麗になってるよー」
子どもを歯医者に連れてきたお母さんのようです。
子どもは最も信頼できるお母さんが励ましてくれると、
安心して頑張れます。
<甘やかされた子どもはそうはいきませんが>
私が「さすが、ありがとう」と介護士さんに言うと
介護士さんは
「すいません、私ここに入ったばかりで、何もわからないので・・・」
すいませんは、こちらのセリフです。
新人の介護士さんからは、やさしく、ゆったり、暖かい感じが伝わってみます。
やっぱり人柄だなー、知識と技術だけではいけない!
Hさん、ごめんなさいね。
次回から、心してケアさせていただきます。
と言っても、メッキではだめですから・・・
まだまだ就業が足りないけど、頑張ります!
そうそう、ホームページによると「あかね」とは・・・
「あかね」とは茜色を意味しており、空が茜色に染まり、
海も川も穏やかな空気に包まれる、あたたかさ・やすらぎをイメージして
名付けられました。
茜色のケアに助けられ、そして、茜色のケアを教えられました。