五歳になったら歯科健診-。中野区は新年度から、五歳児を対象に歯科健診と虫歯予防のフッ素塗布を実施する。 従来の三歳児健診の後、就学前に虫歯が増えるのを防ぐ狙い。歯科健診は幼児虐待の疑いを把握する機会ともなり、田中大輔区長は「五歳の時点で歯科医師の目 が入るのは効果がある」と話す。 (杉戸祐子)
三歳児健診は母子保健法、就学前健診は学校保健安全法でそれぞれ定めているが、五歳児での歯科健診は幼児健診制度の「谷間」に注目した。西東京市、小平市などで行われている。
対象は年度内に五歳になる約千七百人。幼稚園の年中児に当たる。区が郵送する受診票で、七~十月に地域の指定医療機関を受診する。区は十三日に発表した新年度予算案に、二百六十一万円を盛り込んだ。
厚生労働省の歯科疾患実態調査(二〇一一年)によると、三歳の時に未治療の虫歯のある幼児は25%だが、五歳でほぼ半数の47%に倍増している。
日本歯科医師会の倉治ななえ常務理事(58)は「四、五歳で特に奥歯の虫歯が増える。永久歯である第一大臼歯(六歳臼歯)が五歳で生えるケースも少なくない」と指摘し、「五歳の時期に診る意義は大きい」と評価する。
健診は増加する幼児虐待を発見する機会ともなる。多数の虫歯が放置されているなどの異常から、歯科医師が行政に通報し、虐待が発覚した例もある。「口の中の著しい異常は虐待を疑う」と倉治常務理事。田中区長は「健診時に兆候を発見できれば」と狙いを話す。
【東京新聞 2013年2月14日】 ラインマーカー本田
この健診が、全国で展開されると嬉しいですね。
一昔前に比べて虫歯は減っています。
しかし、元気でたくましい
お口(噛む力 引き締まった口元 歯間空隙 サラサラ唾液)は、
減少している気がします。
こちらを指導するのは、虫歯を予防するよりずーっと大変です。
子どもの姿勢、運動(外遊び・歩く) 噛む を 視野に入れた食育や
あいうべ体操も、この時期に指導できると、
生涯にわたる健康に貢献できるはずです!!
『5歳児に歯科健診 フッ素も塗布 虐待兆候キャッチも』 への2件のコメント