歯科衛生士概論の復習

健康の定義 (世界保健機関WHO 1946年)
健康とは、完全に、身体、精神、及び社会的によい(安寧な)状態であることを意味し、単に病気(疾病)でないとか、虚弱でないということではない。

プライマリヘルスケア PHC (WHO 1978年)
旧ソ連のカザフ共和国の首都アルマ・アタに、世界140カ 国以上の代表がWHOとユニセフの呼びかけで集まり、国際会議が開催された。この会議で、「西暦2000年までにすべての人に健 康を」アルマ・アタ宣言)という目標を定め、 そのための世界戦略として、プライマリー・ヘルス・ケア(PHC)と言う理 念を打ち出した。
“(PHCとは本質的ヘルスケアである。地域で実践可能であり、科学的根拠に基づいた、社会的に受け入れられる方法により、地域すべての人が利用でき、自立、自決の精神で参加することによって、その地域および国で開発のそれぞれの段階に応じ提示できる技術に基づくケアである。PHCは国家保険制度の中で重要な位 置を占めると共に、地域の全体的社会経済開発にも中心的役割を果たす。またPHCは個人、家族、地域が国家保険制度と最初に触れる段階であり、人が生活をし、働く場にできるだけ近くに提供されるものであり、継続的ヘルスケアの第一の要素である。”とあります。この宣言は、どちらかと言えば、開発途上国の健康水準の向上をめざすもの。

ヘルスプロモーション(WHO 1986年)
カナダのオタワ憲章において提唱した新しい健康観に基づく21世紀の健康戦略で、「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」ヘルスプロモーション活動の方法は 
 ①健康的な公共政策づく ②健康を支援する環境づくり ③地域活動の強化
 ④個人技術の開発 ⑤ヘルスサービスの方向転換

健康日本21 (2000年~2010+2年)厚生労働省主導の健康施策
ヘルスプロモーションを基本的理念として、2000年から始められた国民の健康づくり運動である。計画は2010年をゴールとして、9つ(栄養・食生活、身体活動と運動、休養・こころの健康づくり、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病、がんの分野目標と目標値を設定して、個人の努力だけでなく社会全体で目標を達成すべく進められてきた。

新健康フロンティア戦略(2007年~2016年)政府主導の健康施策
国民の 健康寿命の延伸に向け、国民自らがそれぞれの立場等に応じ、予防を重視した健康づくりを行うことを国民運動として展開するとともに、家庭の役割の見直しや 地域コミュニティの強化、技術と提供体制の両面からのイノベーションを通じて、病気を患った人、障害のある人及び年を取った人も持っている能力をフルに活 用して充実した人生を送ることができるよう支援することとしている。 9つの分野・「子どもの健康力」、「女性の健康力」、「メタボリックシ ンドローム克服」、「がん克服」、「こころの健康力」、「介護予防力」、「歯の健康力」、「食の選択力」、「運動・スポーツ力」で、施策を進める。

歯の健康力の課題・・・・目標
①齲蝕対策・・・・・12歳児の一人平均う歯数の減少
②歯周疾患対策・・・糸ようじなど歯間清掃器具を使用する人の割合増加
③口腔ケア・・・・・80歳で20歯以上の歯を持つ人の割合の増加

フィンランドの絵本

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