摂食嚥下障害のBさんに、
お酒を飲ませてあげるというケアプランが立てられました。
えっ!って思いましたが、
施設の皆さんのやさしい介護に背中をおされて、
手伝うことにしました。
最初、口腔内は乾燥しておりこのとおり。
まず、ベッドから車いすに移動して頂き、口腔ケアをしました。
全身リラクゼーション
口腔内清掃
口腔ストレッチ
アイスマッサージ
飴にて味覚刺激
梅錦が飲みたいとおっしゃいましたので、
つるりんこで、とろみをつけて、お猪口に入れてました。
それを口に近づけると、表情筋がゆるました。
そこで、お猪口を手渡すと、
力がないので歯ブラシさえ重そうにするBさんが、
自ら口に運びました。
口角から流れ出てしまいましたから、味見する程度でした。
味はどう?と、文字盤を差しだすと「うまい」と、指さしました。
本当に、嬉しそうでした。
「もう、終わりにしましょうか」というと、
「まだほしい」と指さしました。
集まって来た職員の皆さんも、とっても喜んで下さり
しばらく、話が弾み、笑いがこぼれました。
その後、Bさんの口は唾液で潤って、
口腔ケアの最後に塗布する、保湿剤は必要ありませんでした。
帰りは、バイバイしてくれました。